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Node.js 25が登場 ―V8をアップグレード、JSON.stringifyのパフォーマンス向上、JITパイプライン最適化など

  • V8を14.1にアップグレードし、最新のJS最適化とパフォーマンス改善を取り込みました。
  • JSON.stringifyのパフォーマンスが大幅に向上し、シリアライズ処理のスループットを改善しました。
  • Uint8Arrayにbase64/hexの変換機能が組み込まれ、バイナリ↔文字列表現の変換が簡潔になりました。
  • WebAssemblyとJITパイプラインの最適化を継続し、計算処理や起動の高速化に寄与しました。
  • Permission Modelにネットワークアクセス検査を追加し、—allow-netフラグでHTTP/HTTPS/DNS/TCP/UDPを制御できるようにしました。
  • —experimental-webstorageを解除し、Web Storage(localStorage/sessionStorage相当)をデフォルト有効化しました。
  • ErrorEventをグローバルで利用可能にし、ブラウザ互換のエラーハンドリングがしやすくなりました。
  • SlowBufferなど長期非推奨APIを削除・整理し、モダンなAPI使用を促進しました。
  • コンパイルキャッシュをポータブル化し、環境間でのキャッシュ再利用性を高めました。
  • WebAssembly向けにJSPI(JavaScript Promise Integration API)を追加し、WASMとJSの非同期連携を滑らかにしました。

計算機科学の終焉|情報処理学会・学会誌「情報処理」

  • 1970年代に計算機科学が学問として確立し、言語・コンパイラ・ネットワークなどの基礎を育てたことを説明しました。
  • ネットワークはIETFとRFC文化により実装駆動で成熟し、インターネットとして統一され、ほぼ完成の域に達したと述べました。
  • 実務のプログラミングは専門業界の人々に広がり、計算機科学者だけの専権ではなくなった現状を指摘しました。
  • 完全自動プログラム生成や絶対に破られないシステムといった大命題は達成できず、学としての華やかさは薄れたと評しました。
  • 便利さの代償としての技能喪失や依存リスク(AI依存、ネットワーク障害、スパム)を挙げ、責任の所在を問いかけました。
  • それでも社会の加速度的進歩に計算機科学が大きく貢献した事実を強調し、当事者は誇ってよいと結びました。
  • 著者自身は今もプログラミングの創造的瞬間を楽しんでおり、肩書きに依存しない継続的関与の価値を示しました。

The State of Open Models

  • 2025年のオープンモデルは、規模拡大よりも推論効率と指示追従の質を高める方向に最適化が進みました。
  • ライセンスは「商用可・重配布可・安全要件付き」の実務寄り設計が増え、利用時のコンプライアンス判断がしやすくなりました。
  • 訓練データの透明性と合成データの比率が上昇し、データ出所の説明責任が重要性を増しました。
  • 蒸留・合成データ・対話指示データの高品質化により、ミドルサイズでも実用性能が向上しました。
  • モデル評価は合成ベンチ依存から実務タスク・人間評価・長期記憶タスクへと移行しました。
  • マルチモーダルは画像・テキストから音声・動画へと広がり、推論コストとレイテンシ管理が鍵になりました。
  • 推論基盤はGPU/CPU混在や量子化・キャッシュ・Serving最適化でTCOを大幅に削減しました。
  • セキュリティと安全性はRAGガードレール、出力監査、モデル行動の制約ポリシーで運用型へと成熟しました。
  • コミュニティは財団モデル、LoRAアダプタ、データセット共有の三層で分業が進み、メンテナンス性が向上しました。
  • オープンモデルは規制やプラットフォーム依存リスクのヘッジとして、企業の戦略的選択肢になりました。